「日々是好日(にちにちこれこうにち)」の記事一覧
仁を問う。曰(のたまわ)く、仁者難きを先にして獲(う)るを後(のち)にす。仁と謂う可(べ)し。(雍也) 問仁。曰、仁者先難而後獲。可謂仁矣。 「仁について尋ねた。すると、孔子はこうおっしゃった。”困難なことを先にして、利 […]
中人(ちゅうじん)以上には、以て上を語る可し。中人以下には、以て上を語る可からず。 中人以上、可以語上也。中人以下、不可以語上也。 「中級以上の人には、上級の高度なことを話てもよいが、中級以下の人間には、上級の高度なこと […]
これを知る者は、これを好む者に如かず。これを好む者は、これを楽しむ者に如かず。(雍也) 知之者、不如好之者。好之者、不如楽之者。 「それを知っているというだけでは、それを好むのに及ばない。それを好むというだけでは、それを […]
人の生けるや直し。これを罔(な)くして生けるは、幸いにして免るるなり。(雍也) 人之生也直。罔之生也、幸而免。 「人がこの世に生きているのは、性格がまっすぐだからである。もし、曲がっているのに生きているとすれば、偶然で助 […]
質、文に勝てば則ち野、文、質に勝てば則ち史。文質彬彬として、然る後に君子なり。(雍也) 質勝文則野、文勝質則史。文質彬彬、然後君子。 「内面の質朴さがうわべの飾りのまさっていれば、粗野になる。逆にうわべの飾りが内面的な質 […]
其の馬を策(むちう)ちて曰く、敢(あえ)て後れたる非ざるなり、馬進まざるなり。(雍也) 策其馬曰、非敢後也、馬不進也。 「その馬に一鞭くれて、”ことさらに後れてしんがりをつとめたわけではない。馬が走らなかったのだ”といっ […]
澹台滅明(たんだいめつめい)なる者有り。行くに径(こみち)に由らず。公事に非ざれば、未だ嘗て偃の室に至らざるなり。 有澹臺滅明者,行不由徑。非公事,未嘗至於偃之室也。 「澹台滅明(たんだいめつめい)という者がいます。この […]
女(なんじ)、君子の儒と為れ。小人(しょうじん)の儒と為ること無かれ。(雍也) 女為君子儒、無為小人儒。 「お前さんは、学者となるからには君子タイプの学者になりなさい。小人タイプの学者になってはいけません」通説では、君子 […]
力足らざる者は、中道にして廃す。今女(なんじ)は画(かぎ)れり。(雍也) 力不足者、中道而廃。今女画。 「本当に力が足りなければ、途中まで行ってギブアップするはずだ。今、お前さんは、やってもしないで、自分に見切りをつけて […]
賢なるかな回や。一箪(いったん)の食、一瓢(いっびょう)の飲、陋巷に在り。人は其の憂いに堪えず。(雍也) 賢哉回也。一箪食、一瓢飲、在陋巷。人不揕其憂。(回也不甲改其楽。賢哉回也。) 「偉いもんだね。顔回は、食べるものと […]