大宰我を知れるか
子之を聞いて曰わく(しこれをきいてのたまわく)、大宰我を知れるか(たいさいわれをしれるか)。我少かりしとき賤し(われわかかりしときいやし)。故に鄙事に多能なり(ひじにたのうなり)。君子多からんや(くんしおおからんや)。多からざるなり。(子罕第九)
【訳】
先師はこれを聞かれて言われた。
「大宰は私をよく知っているものであろうか。私は若い頃、地位も低く貧しかったので、つまらないことがいろいろできるのだ。君子は多能であることが必要だろうか。いや多能なことなどいらない」
6月8日の論語一日一話です。
”いろいろなことに手を出す必要はない。やるべきことをしっかりやること”と論語コンプリートにあります。
こういうことを謙遜というのでしょうね。
自分はできるなどと思ってはいけませんね。
自分の実力は他人が評価するものです。
たくさんの能力があっても君子にはなれない。
やはり人間力が大事ということですね。
今日も一日がんばります。