人にして仁ならずんば、礼を如何せん。人にして仁ならずんば、楽を如何せん。(八佾)
人而不仁、如礼何、人而不仁、如楽何。
「仁でない人が礼儀を守ったとてなんになろう。仁でない人が音楽を奏したとてなんになろう」
孔子は、仁の得をすべてのモラルのなかでも、最も優先していた。仁は人倫の教えの基本であり、政治の理想でもある。あらゆる道徳を統べるメイン。モラルが仁であり、天の道が具現したものである。したがって、仁の道を守れば、人事や万物がすべて調和し、発展する、とかれは主張する。だから、仁のない人が礼儀を守り音楽をうまく演奏しても、内容がともなわないからナンセンスだ、というわけ。
2月3日、論語一日一話(孔子に学ぶ人生の知恵365)の言葉です。
メイン・モラル。
こういう表現もあるんですね。
仁はそういうこと。
これは礼儀や音楽だけではない気がします。
親、兄弟へのこと、商売のこと、人の接点。
はては物に対すること。
どれをとってもすべて仁がなければ響くものではありません。
天の道。
そうかもしれませんね。
今日も一日がんばります。