細行を矜まざれば

「行住坐臥(ぎょうじゅうざが)、暫くも放心せば則ち必ず変化に臨みて常に失。(しばらくもほうしんせばすなわちかならずへんかにのぞみてつねをうしない)、一生の恪勤(いっしょうのかっきん)、一事に於いて闕滅す(いちじにおいてけつめっす)。変の至るや知るべからず(へんのいたるやしるべからず)。」と云ふは(というは)、細行を矜まざれば(さいこうをつつしまざれば)、遂に大徳を累はすと云ふと同一種の語にして(ついにだいとくをわずらわすというとどういっしゅのごにして)、最も謹厳なる語なり(きんげんなるごなり)。安政三年八月以降「武教全書講録」

「普段の生活において、一瞬でも安心して、気を抜けば、必ず非常事態に遭遇した時、平常心を失い、生涯をかけて励み勉めてきたことも、一つのちょっとしたことで、すべてを失くし、失ってしまう。いつ変が起こるか、予測することは難しい」ということは、些細なことにも心を尽くして対応しなければ、ついに、(それまでの生涯かけて築き上げてきた)大きな恩徳さえも台無しにしてしまう、というのと同じ教えである。最も慎み深くて厳格な言葉である。

気を抜いてはいけません。小さなことのひとつ一つがとても大切だということを肝に銘じることが必要です。

ひとつひとつに心を込めて接しましょう。

非常事態は常に発令します。

人間関係や家族、夫婦。

そのときの相手の心の状況で受け入れてもらえるときと、もらえない時がありますし気を抜いてはいけませんね。

言葉や行動に細心の注意をして、常に非常事態に備えたいと思います。落ちていく時は一瞬です。

今日も一日がんばります。