其の愚は及ぶべからざるなり|3月25日のことです。

子曰わく、寗武子、邦に道有るときは則ち愚なり。其の知は及ぶべきなり。其の愚は及ぶべからざるなり。(公冶長第五)

しのたまわく、ねいぶし、くににみちあるときはすなわちぐなり。そのちはおよぶべきなり。そのぐはおよぶべからざるなり。(こうやちょうだいご)

【訳】
先師が言われた。
「寗武子は、国に道が行なわれているときには、知者としてその才能を発揮したが、国に道が行なわれていないときには、控えめにして愚者のようであった。その知者ぶりは及ぶことができても、その愚者ぶりは及ぶことができない」

3月25日の論語一日一言です。

論語コンプリートにはこうあります。「正しい目的のためには、愚か者といわれてもいい」

よい方向性で国が進んでいる時は才能を発揮してもやりがいがあります。

しかし方向性が変わっていっても国のために尽くすというのはなかなかできるものではありませんね。

大きく方向性が変わっても腐らず真面目にやるのは本当に大変です。

自分は自分の仕事にしっかり取り組んで今目の前にある仕事をこなしつつ将来についても考えていくような器用な人にならなければなりませんね。

今日も一日がんばります。