孔子対えて曰わく、顔回なる者有り、学を好めり。怒を遷さず、過を弐たびせず。不幸短命にして死せり。今や則ち亡し。未だ学を好む者聞かざるなり。(雍也第六)
こうしこたえてのたまわく、がんかいなるものあり、がくをこのめり。いかりをうつさず、あやまちをふたたびせず。ふこうたんめいにしてしせり。いまだがくをこのむものしかざるなり。(ようやだいろく)
【訳】
先師が(「弟子の中で誰が本当に学を好むか」との問いに)答えて言われた。
「顔回という者がおりました。彼は怒りを自分の関係のない者にまでうつさず、あやまちを二度と繰り返しませんでしたが、不幸にも若死にをしまして、もうこの世には居りません。それからは、本当に学を好む者はいないようでございます」
4月2日、今日の論語一日一言の言葉です。
”怒りを他人に移してはいけない”と論語コンプリートにあります。
ここまで言われる人物というのはよほどなんでしょうね。
共に学ぶ良き子弟関係だったんでしょう。
怒りを人に移さないということを考えてみると非常に難しいです。
この怒りの感情というのは一瞬で沸き起こるものです。
顔にもださずとうところでしょうか。
間違いを二度と繰り返さないというのも凄いですね。
凡人には難しいことです。
こういう人物を君子というでしょうね。
今日も一日頑張ります。