我は賈を待つ者なり|6月19日のことです。

我は賈を待つ者なり

子曰わく(しのたまわく)、之を沽らんかな(これをうらんかな)、之を沽らんかな(これをうらんかな)。我は賈を待つ者なり(われはこをまつものなり)。(子罕第九)

【訳】
先師が言われた。
「売りたいなあ。私はいよいよ買い手を待っている者だ」

※孔子は自分の理想実現の現場を求めて、各国を巡歴しながら、いずこにも受け容れてくれるところはなかった。弟子の子貢が冗談めいて「ここに美玉がありますが、箱におさめておきましょうか。それともよい買い手を求めて売りましょうか」と尋ねたのに対し、孔子は笑って答えられた。

6月19日の論語一日一話です。

論語コンプリートには”準備を怠らずにいる”とあります。

孔子様の理想はなかなか受け入れられない。

やはり戦国の時代にはむずかしいことだったんでしょうかね。

悟りみたいな真理を得てそれを人に伝えようとしてもなかなか受け入れられないんでしょうね。

しかし、それを出し惜しみすることはしないで準備を怠らない。

受け入れられない苦労もまた学びだったんでしょうね。

今日も一日がんばります。