五徳と四悪③|12月28日のことです。

五徳と四悪③

子張曰わく、何をか四悪と謂う。子曰わく、教えずして殺す。之を虐と謂う。戒めずして成るを見る、之を暴と謂う。(堯曰第二十)

しちょういわく、なにをかしあくという。しのたまわく、おしえずしてころす、これをぎゃくという。いましめずしてなるをみる、これをぼうという。(ぎょうはくだいにじゅう)

【訳】
子張が尋ねた。
「何を四悪というのでしょうか」
先師が答えられた。
「民を教えないで、罪を犯したからといって殺すのを虐(むごい)という。注意もしないでよい結果を求めるのは暴(むちゃ)という」

12月28日、今日の論語一日一言です。

”政治にたずさわる者の心得”と論語コンプリートにあります。

四悪

虐(ふだん民を教育しないで、罪を犯せば殺すこと)

暴(ふだん戒めることをしないで、にわかに功を求めること)

賊(命令を緩やかにしておきながら、期限を厳重に責めたてること)

有司(出し惜しみをすること)

これは政治だけでなく理不尽なことだと思います。

教育もしていないのに常識と違うととかで怒ってみたり、普段はまったく放置してあるのに突然に結果を求める。

当然反感も買うし、だれも従わなくなりますね。

政治にかかわらず家庭や会社でもそうなっていないか注意する必要がありそうです。

今日も一日がんばります。