苗にして秀でざる者あるかな。秀でて実らざる者あるかな。(子罕)|6月6日 公開日:2020年6月6日 日々是好日(にちにちこれこうにち) 苗にして秀でざる者あるかな。秀でて実らざる者あるかな。(子罕) 苗而不秀者有矣夫。秀而不實者有矣夫。 「苗のままで穂を出さないものもあるね。そうかと思えば、穂を出したままで実らないものもあるね」同じ植物でも、芽をふいても […] 続きを読む
これを語(つ)げ惰らざる者は、其れ回か。(子罕)|6月5日 公開日:2020年6月5日 日々是好日(にちにちこれこうにち) これを語(つ)げ惰らざる者は、其れ回か。(子罕) 語之而不惰者、其回他與。 「こちらが話をしてやって、その話を固く信じて実行を怠らない人間といえば、まあ回(顔淵)ぐらいだろうか」顔淵をほめた言葉である。以下最愛の門弟を追 […] 続きを読む
譬(たとえ)えば山を為(つく)るが如し。未だ一簣(いっき)を成さずして、止むはわが止むなり。(子罕)|6月4日 公開日:2020年6月4日 日々是好日(にちにちこれこうにち) 譬(たとえ)えば山を為(つく)るが如し。未だ一簣(いっき)を成さずして、止むはわが止むなり。(子罕) 譬如爲山。未成一簣、止吾止也。(譬如平地、雖覆一簣、進吾往也。) 「たとえば、土を盛り上げて山を造るようなものである。 […] 続きを読む
吾未だ徳を好むこと色を好むが如くなる者を見ざるなり。(子罕)|6月3日 公開日:2020年6月3日 日々是好日(にちにちこれこうにち) 吾未だ徳を好むこと色を好むが如くなる者を見ざるなり。(子罕) 吾未見好徳如好色者也。 「わたしは、美人を愛するほどに道徳を愛する人には、まだお目にかかったことがない」たいへん正直な告白である。筆者の個人的感想ではあるが、 […] 続きを読む
子、川上に在りて曰く、逝く者は斯(か)くの如きか。昼夜を舎(お)かず。(子罕)|6月2日 公開日:2020年6月2日 日々是好日(にちにちこれこうにち) 子、川上に在りて曰く、逝く者は斯(か)くの如きか。昼夜を舎(お)かず。(子罕) 子在川上曰、逝者如斯夫。不舎晝夜。 「孔子は、川のほとりに立ってこうおっしゃられた。過ぎ去って行くものはみな、この川の流れのようなものであろ […] 続きを読む
出でては則ち公卿(こうけい)に事(つか)え、入れては則ち父兄に事う。喪の事は敢て勉(つと)めずんばあらず。(子罕)|6月1日 公開日:2020年6月1日 日々是好日(にちにちこれこうにち) 出でては則ち公卿(こうけい)に事(つか)え、入れては則ち父兄に事う。喪の事は敢て勉(つと)めずんばあらず。(子罕) 出則事公卿、入則事父兄、喪事不敢不勉、(不爲酒困、何有於我哉。) 「社会に出ては先輩や上司に仕え、家庭内 […] 続きを読む
君子これに居らば、何の陋(ろう)かこれ有らん。(子罕)|5月31日 公開日:2020年5月31日 日々是好日(にちにちこれこうにち) 君子これに居らば、何の陋(ろう)かこれ有らん。(子罕) 君子居之、何陋之有。 「りっぱな人がそこに住めば、なんのむさくるしいことがあるものか」あるとき、孔子は乱れた世を厭う気持ちから、「えびすの国にでも移り住もうか!」と […] 続きを読む
斯(ここ)に美玉有り。匵(とく)を韞(おさ)めて諸(これ)を蔵(ぞう)せんか。善賈を求めて諸を沽らんか。(子罕)|5月30日 公開日:2020年5月30日 日々是好日(にちにちこれこうにち) 斯(ここ)に美玉有り。匵(とく)を韞(おさ)めて諸(これ)を蔵(ぞう)せんか。善賈を求めて諸を沽らんか。(子罕) 有美玉於斯。韞匵而蔵諸。求善賈而沽諸。 「ここに美し玉があるとします。箱の中にしまっておきますか?それとも […] 続きを読む
臣無くして臣有りと為す。吾誰をか欺かん。天を欺かんか。(子罕)|5月29日 公開日:2020年5月29日 日々是好日(にちにちこれこうにち) 臣無くして臣有りと為す。吾誰をか欺かん。天を欺かんか。(子罕) 無臣而爲有臣。吾誰欺。欺天乎。 「家来もいないのに家来がいるようなまねをしている。それで、いったいわたしは誰をだまそうとするのか。天をだまそうというのか」孔 […] 続きを読む
我を博(ひろ)むるに文を以てし、我を焼くするに礼を以てす、罷まんと欲するも能わず。(子罕)|5月28日 公開日:2020年5月28日 日々是好日(にちにちこれこうにち) 我を博(ひろ)むるに文を以てし、我を焼くするに礼を以てす、罷まんと欲するも能わず。(子罕) 博我以文、約我以礼。欲罷不能。(既竭吾才。)」 「学問を以てわたしの見識をひろめ、実践によってわたしの見識をまとめてくださった。 […] 続きを読む