「論語一日一話」の記事一覧
憤(ふん)せずんば啓せず。悱(ひ)せずんば発せず。一隅を挙げて三隅を以て反せずんば、則ち復せざるなり。(述而) 不憤不啓。不悱不発。学一隅不以三隅反、則不復也。 「勉強の情熱に燃えているのでなければ、指導はしない。頭では […]
束脩(そくしゅう)を行なうより以上は、吾未だ嘗て誨うること無くんばあらず。(述而) 自行束脩以上、吾未嘗無誨為。 「束脩を備えて教えを求めてきた以上は、どんな相手でも、私はいまだかつて教えなかったことはなかった」”束脩” […]
甚だしきかな、吾が衰えたるや。久しいかな、吾復た夢に周公を見ず。(述而) 甚矣、吾衰也。久矣、吾不復夢見周公。 「わたしもすっかり気力が衰えてしまったものだ。ずいぶん長い間たったよ、周公の夢を見なくなってから」体力、気力 […]
子の燕居、申々(しんしん)如たり、夭々(ようよう)如たり。(述而) 子之燕居、申申如也、夭夭如也。 「孔子が自宅でくつろいでおられたときは、まことのびのびとしていて、にこやかに楽しそうであった」”燕居”とは、朝廷から帰っ […]
徳に修まらざる、学の講ぜざる、義を聞きて徙(うつ)る能わざる、不善改むる能わざる、(述而) 徳之不修、学之不講、聞義不能徙、不善不能改、(是吾憂也。) 「仁徳を身につけない、学問を怠る、正しい道を聞きながら実行しない、悪 […]
黙してこれを識(しる)し、学びて厭(いと)わず、人を誨(おし)えて倦(う)まず。何か我に有らんや。(述而) 黙而識之、学而不厭、誨人不倦。何有於我哉。 「黙って認識を深め、学問にはげんで飽きることがなく、人を教えて疲れる […]
述べて作らず、信じて古を好む。窃(ひそ)かに我を老彭に比す。(述而) 述而不作、信而好古。窃比我於老彭。 「のべ伝えるだけでは創作しない、古い教えに疑いをはさまず、古人の道を好み求める。そして、そのような自分の姿を心ひそ […]
能く近く譬(たとえ)を取るを、仁の方と謂う可きのみ。(雍也) 能近取譬、可謂仁之方也已。 「身近なところとひきくらべることができる、そういう思いやりの気持ちこそ、仁の道だといえよう」この章は、前章のつづきで、結論となって […]
夫れ仁者は、己の立たんと欲して人を立て、己達せんと欲して人を達す。(雍也) 夫仁者、己欲立而立人、己欲立而達人。 「そもそも仁徳を備えた人は、自分がある地位に立ちたいと思えば、まず人をその地位に立ててやり、自分が到達した […]
君子の博く文を学び、これを約するに礼を以てせば、亦以て畔かざる可きかな。(雍也) 君子博学於文、約之以礼、亦可以弗畔矣夫。 「君子は、幅広く勉強し、それを実践してしめくくるようにすれば、道にそむかないことになるだろうね」 […]