「松本一男」の記事一覧
今の政に従う者は何如(いかん)。子曰く、噫(ああ)、斗筲(としょう)の人、何ぞ算うるに足らんや。(子路) 今之従政者何如。子曰、噫、斗筲之人、何足算也。 「では、このごろの政治家たちはどうでしょうか?すると、孔子はこうい […]
詩三百を誦し、これに授くるに政を以てして達せず、四方に使して専対すること能わずんば、(子路) 誦詩三百、授之以政不達、使於四方不能専對、(雖多亦奚以為) 「『詩経』三百篇をすべて暗誦できるほどの豊かな教養を身につけていて […]
爾の知る所を挙げよ。爾の知らざる所は、人其れ諸(これ)を舎(す)てんや。(子路) 挙爾所知。爾所不知、人其舎諸。 「お前の知っている者を抜擢しなさい。そうすれば、お前の知らない者でも、人びとが打ち捨てておくわけないよ」門 […]
これに先んじ、これを労す。益請う。曰く、倦むこと無かれ。(子路) 先之労之。請益。曰、無倦。 「人民の先頭に立ち、人民のために骨身を惜しまずつとめること、と、(孔子は)お答えになった。もうすこしくわしくご説明願いたい、と […]
君子は文を以て友を会し、友を以て仁を輔(たす)く。(顔淵) (曾子曰、)君子以文会友、以友輔仁。 「君子は学問によって友達を集め、友だちによって仁徳を達成する助けとする、(と曾子はいった)」君子は仁の徳を達成することにつ […]
忠告して善くこれを道き、不可なれば則ち止む。自ら辱しむること無かれ。(顔淵) 忠告而善道之、不可則止。無自辱為。 「忠告して良い方向に導いてやる、忠告しても相手が聞き入れなければ、しばらくやめて様子を見る。無理強いをして […]
其の悪を攻めて人の悪を攻むること無きは、慝(あしき)を修むるに非ずや。(顔淵) 攻其悪無攻人之悪、非修慝與。 「自分の悪い点を責めて、他人の悪い点を責めない。これが心にひそむ邪悪な念を取り除くことになるのではないか」樊遅 […]
夫れ達とは、質直にして義を好み、言を察して色を観、慮りて以て人に下る。(顔淵) 夫達者、質直而好義、察言而観色、慮以下人。(在邦必達、在家必達。) 「そもそも達しているというのは、実直で正義を愛し、人のいうことをよく考え […]
君子の徳は風なり。小人の徳は草なり。草これを風に上うれば、必ず偃す。(顔淵) 君子之得風也。小人之徳草也。草上之風必偃。 「為政者の徳性は風であり、人民の徳性は草です。風が吹けば草は必ずなびきます」ここでは、君子は為政者 […]
君、君たり。臣、臣たり。父、父たり。子、子たり。(顔淵) (齊景公問政於孔子。孔子對曰、)君君、臣臣、父父、子子。 「(斉の景公が、孔子の政治の要道を質問した。孔子はこう答えられた)君主は君主として、臣下は臣下として、父 […]