鳳鳥至らず、 河、図を出さず|6月12日のことです。

鳳鳥至らず、 河、図を出さず

6月12日の論語一日一話です。

子曰わく(しのたまわく)、鳳鳥至らず(ほうちょういたらず)、河(か)、図を出さず(とをいださず)。吾巳んぬるかな(われやんぬるかな)。(子罕第九)

【訳】
先師が言われた。
「鳳鳥が飛んでこなくなった。黄河からは図版も出てこない。これでは私もおしまいだよ」

※鳳鳥も図版も聖天子出現の瑞兆とされる。聖天子の出ないのを嘆いた言葉。

論語コンプリートには

世を嘆く中にも、自分への覚悟を忘れない

とありました。

戦争ばかりしている時代のことですし、放浪の旅をしている孔子様ですからそんな愚痴もたまには出るんでしょうね。

人間くささを感じますね。

だれでも嘆くことや悲観することがあってもいいんだと思います。

その考えることから初めて良くしようと思える。

過去の事があっての現在です。

全部が正しいということもないですし、時代時代で変わる正しいこともあります。

これからの常識は過去の人にはわからないものです。

今日も一日がんばります。