謹(つつし)みて信、汎(ひろ)く衆を愛して仁に親しみ、行いて余力あらば、則ち以て文を学ぶ。(学而)
(弟子入則考、出則弟)謹而信、汎愛衆而親仁、行有余力、則以學文。
「(若者は、家庭では孝行を尽くし、外では兄弟仲良く、)慎重なうえに誠実、広く愛情をもって他人と接し、仁徳のある人について教えをうける。さらに余裕があれば、本を読むことだ」
かっこ内は”弟子入りては則ち考、出でては則ち弟”と訓ずる。
学問に志す人間は、ややもすれば実務を離れて象徴に走る。しかし、それでは真の学問の探求とはいえないのだ。人間としてなすべきことをしたうえで、余力があれば本でもひもとくのがほんとうである。
1月8日、論語一日一話(孔子に学ぶ人生の知恵365)の言葉です。