9月5日、今日の論語一日一言です。
子曰わく、中行を得て之に與背せずんば、必ず狂狷か。狂者は進みて取り、狷者は為さざる所有るなり。(子路第十三)
しにたまわく、ちゅうこうをえてこれにくみせずんば、かならずきょうけんか。きょうしゃはすすみてとり、けんしゃはなさざるところあるなり。(しろだいじゅうさん)
【訳】
先師が言われた。
「中道を歩む人と交わることができなければ、必ず狂狷の人と交わりたい。狂者は、高い目標に向かってまっしぐらに進もうとするものであり、狷者は、節操が固く、悪いことは断じて行わない者だからである。
中行は中道で中庸でもあるみたいです。
徳のある行いのことを言うのでしょうね。
徳のある理想の人と一緒に歩んでいきたいが、そういう人はなかなかいないので、狂者と狷者と一緒に歩んでいきたいということですね。
論語を読んでいると、自分の漢字への固定概念が間違っていると思い反省することがあります。
ここで狂者というとすこしやばい感じの人と思ったら違うんですね。
志の高い人、進んで善を行う人なんですね。
狷者もなんかあんまりいいイメージをもたない漢字なんですが
まだ、知識は及ばないが節度を固く守る、人に迷惑をかけない人とあります。
漢字にもイメージは定着しているのですから、人を一瞬で判断する自分の固定概念は正しくないと思うことが大切な気がします。
中道にも狂者にも狷者にも遠く及びませんが
今日も一日がんばります。