何ぞ文を以て為さん|8月1日のことです。

8月1日、今日の論語一日一言です。

棘子成曰わく、君子は質のみ。何ぞ文を以て為さん。子貢曰わく、惜しいかな、夫子の君子説くや。駟も舌に及ばず。(顔淵第十二)

きょうしせいいわく、くんしはしつのみ、なんぞぶんをもってなさん。しこういわく、おしいかな、ふうしのくんしをとくや、しもしたにおよばず(がんえんだいじゅうに)

伊與田覺先生の解説です。

棘子成(衛の大夫)が言った。
「君子は精神的。本質的にすぐれておればよいので、学問や修養などで修飾する必要があろうか」
子貢がこれを聞いていった。
「惜しいなあ。あなたの君子を説くのは失言ですね。四頭立ての馬車も舌には及びません(失言は容易に訂正できない)」

”外見と中身は別物ではなく一体である”と論語コンプリートにあります。

一度口にした言葉は四頭立ての馬車でも追いつけないほど早い。

言葉とは一瞬のことで恐ろしい速度です。

あっと思った時には言葉は出ています。

自分のことを考えてみてもほんとに一瞬のことです。

感情と言葉が連動したとき言うのは本当に恐ろしいものですね。

怒る時には、特に感じます。

中身がちゃんとしていないので言葉もだめ。

こういう言い方をする子貢さんも手厳しいですが。

今日は言葉に注意して一日がんばります。