以て六尺(ろくせき)の孤(こ)を託す可(べ)く、百里の命を寄す可く、大節に臨みて奪う可からず。(泰伯)|5月14日

以て六尺(ろくせき)の孤(こ)を託す可(べ)く、百里の命を寄す可く、大節に臨みて奪う可からず。(泰伯)

(曾子曰、)可以託六尺之孤、可以寄百里之命、臨大節而不可奪也。(君子人興、君子人也。)

「小さなみなし児を預けても安心できる、諸侯の国の政治を任せても心配はいらない、重大な局面に立っても毅然としている。(そういう人物こそ、君子といえるのだ、と曾子はいった)」
”六尺の孤”とは、幼い孤児のこと、昔は一尺は今の八寸程度という。孤とは親のいない子供。
周代のころ、諸侯の国は百里四方だった。
あとのかっこの部分は”君子人か、君子人なり”と訓ずる。この章は、曾子のいだいた理想の人物像を説明したものである。

5月14日、論語一日一話(孔子に学ぶ人生の知恵365)の言葉です。

おはようございます。

加治先生の解釈の本のがわかりやすいですね。

曾先生の教え。(今ここに一人の人物がいるとして)、幼少の君主を委ね託することができたり、大国の(君主が没し喪中のときに)政治を担当させることができたり、国家の大事を前にして確乎たる信念、節操をもち続けることができるとする。このような人が君子であろうか、真の君子だ。

こういう人がそばにいるように為政者は心掛けなければいけません。

今日も一日がんばります。