仁は則ち吾知らざるなり
克、伐、怨、欲、行われざる、以て仁とすべきや。子曰わく、以て難しと為すべし。仁は則ち吾知らざるなり。(憲門第十四)
こく、ばつ、えん、よく、おこなわれざる、もってじんとなすべきや。しのたまわく、もってかたしとなすべし、じんはすなわちわれしらざるなり。(けんもんだいじゅうよん)
【訳】
(原憲)が「克(他人に強引に勝とうとする心)伐(自らその功に誇る)怨(天をうらみ、人をとがめる)欲(ほしがる心)を制御して身に行わない人を仁者とすることができましょうか」と尋ねられた。
先師が言われた。
「それは難しいが、仁者であるかどうか私にはわからない」
9月14日、今日の論語一日一言です。
”仁とは学問、人への愛、忠恕などの積極的な面も要す”と論語コンプリートにあります。
自分の心に打ち勝つことも大事ですが、それで仁者とは言えない。
打ち勝つだけではだめなんですから、まったく出来てない場合は到底仁者にはなれませんね。
でもこの克・伐・怨・欲は実際無くしていきたいものです。
この心が大きくなるのはとても問題が多い。
今日も一日がんばります。