誰をか毀り誰をか誉めん
子曰わく、吾の人に於けるや、誰をか毀り誰をか誉めん。如し誉むる所の者有らば、其れ試むる所有らん。斯の民や、三代の直道にして行う所以なり。(衛霊公第十五)
しのたまわく、われのひとにおけるや、だれをかそしりだれをかほめん。もしほむるところのものあらば、それこころむるところあらん。このたみや、さんだいのちょくどうにしておこなうゆえんなり。(えいれいこうだいじゅうご)
【訳】
先師が言われた。
「私は人に対して、みだりに謗ったり誉めたりしない。もし誉めることがあれば、はっきりと試した上でのことだ。現代の民衆も、三代(夏殷周初期)の人と同じく、真っすぐ道を行くものと思われるので、誉めるにしても謗るにしても、慎重にしなければならない」
10月29日、今日の論語一日一言です。
”軽々しく人をそしったり、誉めたりしない”と論語コンプリートにあります。
孔子様の願望を表れているような文章です。
人みな真っ直の道を進んでいるんだ。
そう思いたいんですね。
やさしい人です。
誉めることよりも謗ること怒ることの時に注意が必要ですね。
人は責めれば言い訳をしてしまいますからね。
難しいものです。
今日も一日がんばります。