曰わく、食を去らん|7月30日のことです。

7月30日の今日の論語一日一言です。

曰わく、必ず已むを得ずして去らば斯の二者に於て何れをか先にせん。曰わく、食を去らん。

いわく、かならずやむをえずしてさらば、このにしゃにおいていずれをかさきにせん。のたまく、しょくをさらん。

伊與田覺先生の解説です。

子貢がさらに尋ねた。
「どしてもやむに捨てなければならないときに、この二つ(食と信)のうち、どちらを先にすればよいでしょうか」
先師が言われた。
「食を捨てよう」

子貢、政を問う。子曰わく、食を足し兵を足し、民之を信にす。
子貢曰わく、必ず已むを得ずして去らば、斯の三者に於て何れをか先にせん。曰わく、兵を去らん。
曰わく、必ず已むを得ずして去らば斯の二者に於て何れをか先にせん。曰わく、食を去らん。古自り皆死有り、民信無くば立たず。

昨日に引き続きですが、今度は軍隊を捨てたので残りの二つの内はどれかということですね。

食を捨てろということです。

経済(食)、軍隊(兵)、国民の道義(信)

まずは兵を捨て、次に食を捨てろということです。

このことは極論ですからどれも大事ですね。

それについても上手に説明して納得させるのは普通の人では難しいです。

子貢はしつこく聞いてくるのですから感情が出てしまいそうです。

などと孔子様の偉大さを感じるわけです。

4日もこの節を分けて説明するのはなにか感じるものがあるんでしょうね。

今日も一日がんばります。