君子人か、君子人なり
曾子曰わく(そうしいわく)、以て六尺の孤を託すべく(もってろくしゃくのこをたくすべく)、以て百里の命を寄すべく(もってひゃくりのめいをよすべく)、大節に臨んで奪うべからずなり(たいせつにのぞんでうばうべからざるなり)。君子人か(くんしじんか)、君子人なり(くんしじんなり)。
曾先生が言われた
「安心して幼い遺児を預けることができ、また、国政を任せることができ、大節に臨んでも節を曲げることがない人を君子人というのであろうか。いうまでもなく真の君子の人だ」
一尺は一年半。六尺は十四、十五歳の子。昔、諸侯の国は方百里。
5月23日、論語一日一言の今日も言葉です。
”君子のあり方”と論語コンプリートにあります。
そのような人がそばにいれば国も安泰なのでしょうが、そう簡単ではないことは中国の歴史を見ればわかります。
どんなにすばらしい人物でも国に登用されなければどうにもなりませんね。
あるべき姿がわかっていても簡単ではないのが人間社会というものです。
今日も一日がんばります。