夫子は聖者か
大宰(たいさい)、子貢に問うて曰わく(しこうにとうていわく)、夫子は聖者か(ふうしはせいじゃか)。何ぞ其れ多能なるや(なんぞそれたのうなるや)。子貢曰わく(しこういわく)、固に天之に縦して将に聖たらしめんとす(まことにてんこれにたらしめんとす)。又多能なり(またたのうなり)。(子罕第九)
大宰(呉の総理大臣)が子貢に尋ねた。
「孔先生は聖人なのでしょか。なんという多能な方でありましょうか」
子貢はそれに対して言った。
「もちろん天が生まれながらに聖人となることをゆるしているのです。しかも、その上に多能でもあられます」
6月7日の論語一日一話です。
論語コンプリートには「いろいろなことに手を出す必要はない。やるべきことをしっかりやること」とありました。
たくさんのことを極めるというのはある意味能力だと思います。
その上で人との関わりも上手にできるというのはこれまらすばらしいことです。
何か人よりずば抜けて出来ると、どこか人間関係の構築などがうまくいってない人が多いように感じますが孔子様はそうではなかったんですね。
今日も一日がんばります。