吾未だ徳を好むこと色を好むが如くなる者を見ざるなり。(子罕)
吾未見好徳如好色者也。
「わたしは、美人を愛するほどに道徳を愛する人には、まだお目にかかったことがない」
たいへん正直な告白である。
筆者の個人的感想ではあるが、『論語』は修養の書としてはたしかにりっぱではあるが、いかにもきれいごとが多過ぎる。その意味ではこの章はまったくその通りであり、人間臭さにあふれていて好感がもてる。
女性を好まぬ男はいないし、まるで愛せぬというのも不正直である。せめてその何文の一の努力でもいいから、修養に向けたい。
6月3日、論語一日一話(孔子に学ぶ人生の知恵365)の言葉です。
おはようございます。
ここに来ての筆者の大絶賛というのが楽しい限りです。
片方できれいごとをならべながら片方で人間の本性を認める。
これもまたありですね。
男性としての本性としては女性を好むだろうし。
人間の欲。
金持ちになりたい。有名になりたい。もてたい。
社会生活を平和に営むためには道徳が必要ですね。
今日も一日がんばります。