子、罕(まれ)に利と命と仁とを言う。(子罕)
子、罕言利與命與仁。
「孔子は、利益と運命と仁については、まったに口にされなかった」
利益は、孔子に大して重要性のあるものではなく、むしろ度外視していた。したがって、彼が利に言及することのないのもうなずける。
だが、命と仁については、はたして孔子がめったに口にしなかったか否かは疑わしい。なかんずく、仁は人倫の最高の道徳として扱っていたのでよく口にした。したがって、異説も多い。荻生徂徠(おぎゅうそらい)は”罕に利を言う。命と与(とも)にし仁と与にす”と違う解釈をしている。。一理あると思う。
5月23日、論語一日一話(孔子に学ぶ人生の知恵365)の言葉です。
おはようございます。
おもしろいです。いろいろな解釈がる。
加治先生は
「老先制は、たまに利についておしゃられたが、そのときは、命や仁とともにであった。」
伊與田先制は
「その時には、常に天の命や人の道の本である仁に照らし合わせて話された。」
人それぞれに様々な解釈があるのがいいですね。
どれが正しいということではなくどう感じるかが大事だと思いました。
学ぶということは自分がどう感じるかしかないですね。
今日も一日がんばります。